随伴車へ乗る行為は禁止されている

運転代行業者は、基本的に2人1組のチームで動き、随伴車に乗って依頼者の元へ向かいます。依頼者は随伴車に乗ることはできません。例えば「現在自分がいる場所と車を停車している場所が離れているから、随伴車に乗って車の停車場所まで向かってほしい」という場合でも業者側が依頼を受けることは禁止とされています。

理由としては、依頼者を随伴車に乗せた場合、送迎サービスの認可を受けていない業者が法に反する行為を行ったとみなされてしまうためです。一般的に、このような行為は「シロタク行為」と呼ばれており、社会問題としても注目されています。

送迎サービスの認可を受けている業者の車両は、緑のナンバープレートがついています。一方で、認可を受けていない車は、ホワイトのナンバープレートをつけているのが特徴です。

白のナンバープレートをつけている車が依頼者の送迎をすることは違法であることから「白いナンバープレートのタクシーが行う違法行為＝シロタク行為」と呼ばれるようになりました。

代行で用いられる随伴車は送迎サービスの認可を受けていない白のナンバープレートがついていることから、依頼者を乗せられないのです。「少しぐらい大丈夫」と業者に強要することは違法行為を促すことと同等になるため、決して無理強いする発言を行ってはいけません。

事故が発生した時は業者側の保険が用いられる

代行の際に発生した事故に関しては、業者側の保険が用いられます。依頼者側が高額な保険料を払って手厚いサービスを受けられる保険に入っていたとしても、運転代行中の事故に関しては適用されません。

なお、業者側にも損害賠償を行う義務があるため、国土交通省が定めた基準以上の保険に入っている必要があります。損害賠償の具体的な基準については、以下のとおりです。

• 人に対する事故の場合：8,000万円以上
• 車や物に対する事故の場合：200万円以上

事故の発生時には、自分だけではなく相手側にも怪我や物損などの被害を負わせることになります。万が一のことを考えて、依頼の前にどのような保険に入っているのかを業者に確認しておくと安心です。

受付時間を確認

深夜の依頼を考えている場合、受付時間を事前に確認しておくことも大切です。予約をしようと思っていても、目当ての業者が受付時間外だと依頼はできません。特に地方は営業時間が短い業者が多いため注意しましょう。一方で、東京などの都心周辺では、深夜まで対応している業者も多いです。

安さだけで業者を決めない

業者を選ぶ際には安い料金に目が行きがちですが、安さだけで選ぶとサービスの質が落ちてしまう可能性があります。大切な車を安全に運ぶためにも、他業者と比較して料金が安すぎる業者には気をつけてください。